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2026年度の教育費支援を整理:高校無償化の拡充・多子世帯の大学支援・電気ガス補助で、浮く金額の目安と申請のポイント

📅 2026年7月2日(2026年11月更新)📖 約18分🎯 入門〜中級✍️ マネトモ編集部

2026年度から、高校の就学支援金は所得制限がなくなり、私立全日制では授業料の範囲内で年45.72万円まで支給されます。大学等では、扶養する子が3人以上の多子世帯の授業料・入学金の減免(私立大学は授業料70万円・入学金26万円まで)が、2025年度から所得制限なしで実施されています。本記事では、文部科学省の資料で確認できる内容をもとに、2025年度と比べて何が変わったか、世帯タイプ別に浮く金額の目安、申請の注意点、浮いた資金の考え方を整理します(2026年11月に内容を更新・訂正しました)。

📋 この記事の目次
  1. 2026年度に変わったこと・変わっていないこと
  2. 高校の就学支援金:所得制限の撤廃と私立の上限45.72万円
  3. 多子世帯の大学等の授業料・入学金の減免(2025年度から)
  4. 電気・ガス料金の支援:夏は終了、冬の支援が表明
  5. 世帯タイプ別シミュレーション:どれだけ支援され、2025年度からいくら増えるか
  6. 申請手続きのポイント:高校・大学等
  7. 浮いた教育費の考え方:貯蓄・NISA・習い事のバランス
  8. よくある質問
  9. まとめ

1. 2026年度に変わったこと・変わっていないこと

「2026年度から全部が変わった」と受け取られがちですが、制度ごとに始まった年度が違います。混同しやすいので、先に整理します。

制度ごとの時期の整理

これらは自動的には適用されず、申請が必要なもの(高校・大学等)と、申請不要で自動的に値引きされるもの(電気・ガス)があります。いずれも、制度の詳細は変わることがあるため、最新の内容は文部科学省・こども家庭庁・学校の案内で確認してください。

2. 高校の就学支援金:所得制限の撤廃と私立の上限45.72万円

2026年度の上限額(所得制限なし)

学校種別支給上限(年額)備考
国立全日制11.52万円授業料の範囲内
公立全日制11.88万円授業料の範囲内(実質無償)
私立全日制45.72万円授業料の範囲内
私立通信制33.72万円授業料の範囲内

出典:文部科学省・政府広報(2026年度)。授業料が上限より安い場合は、授業料までの支給です。

2025年度からの違い

このため、年収約910万円以上の世帯で私立全日制に通う場合、2025年度と比べた増加額は1人あたり約33.8万円(45.72万円−11.88万円)です。「年間45.7万円の節約」と考えると、2025年度の臨時支援金の分を二重に数えることになります。なお、東京都のように独自の授業料軽減助成を持つ自治体もあり、実際の負担は居住地によって異なります。

例年収950万円・私立全日制の高校生2人(授業料は上限以上と仮定)

※授業料が上限を下回る場合は授業料まで。自治体の独自助成がある場合は、実際の増加額はこれより小さくなることがあります。

授業料以外の支援:高校生等奨学給付金

教科書代・教材費などの授業料以外の費用への支援として、高校生等奨学給付金があります。2026年度は対象が年収約490万円未満の世帯まで拡大されました(政府広報)。対象になるかは、お住まいの都道府県の案内で確認してください。

3. 多子世帯の大学等の授業料・入学金の減免(2025年度から)

制度の基本:高等教育の修学支援新制度(多子世帯)

扶養する子が3人以上の世帯では、大学・短大・高専・専門学校に在学する子が、所得制限なしで授業料・入学金の減免を受けられます。この間は、第1子から在学する子が全員対象です(「3人目以降だけ」という制度ではありません)。2025年度(令和7年度)から実施されており、2026年度も継続しています。

学校種別授業料の減免上限(年額)入学金の減免上限
国公立大学約54万円約28万円
私立大学70万円26万円

出典:文部科学省・高等教育の修学支援新制度のFAQ(令和8年9月更新)。私立大学4年間では最大 70万円×4年+26万円=306万円。

⚠️ 「実質無償」ではありません:減免されるのは、国が定めた上限までの授業料と入学金です。施設設備費や、上限を超える授業料は自己負担です。また、①学業・学修意欲の要件、②資産要件(多子世帯の授業料減免は資産3億円未満)、③対象校(要件確認済みの大学等)の条件があり、大学院・海外の大学は対象外です。

従来の修学支援新制度は、年収約380万円までの世帯が中心でした。2024年度(令和6年度)からは、多子世帯と私立の理工農系の学生について、年収約600万円までの世帯にも1/4の支援が拡大されています。

「3人以上の扶養」の判定

例年収1,200万円・子供3人(大学生・高校生・中学生)の世帯

ポイント:長子が卒業して扶養から外れると、扶養する子が2人になり、次子・三子の大学進学時には多子世帯の対象外となることがあります。判定は毎年の税情報で行われます。

4. 電気・ガス料金の支援:夏は終了、冬の支援が表明

2026年7〜9月使用分(終了)

夏の支援は、使用量に応じた単価で自動的に値引きされました(申請不要)。単価は次のとおりです(東京ガス・大阪ガスの案内、出典は資源エネルギー庁)。

使用月電気(低圧)都市ガス
7月・9月3.5円/kWh14円/㎥
8月4.5円/kWh18円/㎥

試算月300kWh・都市ガス30㎥の家庭(3か月合計)

値引きは、使用月の翌月以降の検針・請求に反映されます。表示のされ方は電気・ガス会社によって異なるため、請求書や明細で確認してください。

冬の支援(2026年12月〜2027年2月使用分)

首相は2026年10月29日、冬の支援を表明しました(資源エネルギー庁の発表で最終確認してください)。2026年12月使用分は電気1.0円/kWh・ガス4.0円/㎥、2027年1・2月使用分は電気4.5円/kWh・ガス18円/㎥です。こちらも申請は不要です。

5. 世帯タイプ別シミュレーション:どれだけ支援され、2025年度からいくら増えるか

ここでは、代表的な3つの世帯タイプについて、2026年度の制度上の支援額(上限ベース)と、2025年度から実際に増えた額を分けて試算します。

⚠️ 以下のケースはすべて仮想の人物設定によるシミュレーションです。実在の人物・事例ではありません。数値は概算で、実際の支援額は学校の授業料・自治体の助成・各世帯の状況により異なります。授業料が上限を下回る場合は、授業料までの支給です。

ケース①:年収950万円・私立高校生2人の世帯

結果(想定):2025年度から約67.7万円/年の増加(制度上の支援額の合計は約91.9万円)

ケース②:年収850万円・子供4人(大学生・高校生・中学生・小学生)の世帯

世帯構成:夫婦+大学1年生(私立文系・長子)+高校2年生(私立)+中学3年生+小学5年生

結果(想定):制度上の支援は初年度約142.2万円、2年目以降約116.2万円。ただし、大学分は2025年度から続く制度で、2026年度に増えた分は高校分(最大で約33.8万円)が中心です。

ケース③:年収1,200万円・子供3人(大学生2人・高校生)の世帯

世帯構成:夫婦+大学3年生(私立理系・長子)+大学1年生(国公立・次子)+高校2年生(私立・三子)

結果(想定):制度上の支援は初年度約198.2万円、2年目以降約170.2万円。2026年度に増えた分は、高校分の約33.8万円です(大学分は2025年度から)。

※長子が卒業して扶養から外れると、次子・三子の対象外となることがあります。

6. 申請手続きのポイント:高校・大学等

高校の就学支援金

大学等の修学支援(JASSO経由)

7. 浮いた教育費の考え方:貯蓄・NISA・習い事のバランス

支援制度で負担が軽くなった分をどう使うかは、世帯の状況によって異なります。ここでは、2025年度から実際に増えた分を基準に、考え方の一例を示します(支援金は現金で入るのではなく、授業料の減免・充当であり、これまで支払っていた額が減ることで家計に余裕が生まれる、という意味です)。

配分の考え方(目安)
  1. 緊急予備資金(生活費6か月分) — まだ確保できていない場合は最優先
  2. 次の教育費の積立 — 大学進学が控えている場合は、定期預金や学資保険など元本が減りにくい方法で
  3. 長期の資産形成(NISA・iDeCo) — 教育費の目処が立っている場合
  4. 習い事・体験 — 無理のない範囲で

例ケース①(2025年度から約67.7万円増)の配分の一例

ポイント:2年後に長子が大学進学を控えるため、流動性の高い方法で教育資金を確保し、余裕資金をNISAで運用する考え方。割合は例示であり、推奨ではありません。

注意すべき落とし穴

8. よくある質問

Q1. 高校の就学支援金の申請に所得証明書は必要ですか?

A. 2026年度は収入要件がないため、所得証明書・課税証明書は不要です。国籍・在留資格の確認のため、個人番号カードの写しまたは住民票の写しが必要です。詳細は学校にご確認ください。

Q2. 遅れて申請した場合、さかのぼって支給されますか?

A. 扱いは学校・都道府県により異なり、本記事では確認できていません。「7月末まで」といった一律の期限は一次資料にありません。未申請の場合は、できるだけ早く学校または都道府県に問い合わせてください。

Q3. 高校の就学支援金と大学の減免を同時に受けられますか?

A. 制度の対象が別(高校生と大学生)なので、それぞれの子について受けられます。

Q4. 私立高校の授業料が支援額を下回る場合、差額は受け取れますか?

A. 受け取れません。授業料までの支援です。

Q5. 「3人以上の扶養」はどう判定されますか?

A. マイナンバーを通じて、JASSOが税情報(前年または前々年12月31日時点の扶養状況)で確認します。判定は毎年10月に行われ、子の卒業・就職の翌年の判定まで対象になることがあります。子本人の収入が一定額を超えると、扶養親族に数えられません。

Q6. 電気・ガスの支援は申請が必要ですか?

A. 申請不要で、電気・ガス会社が自動的に値引きします。夏(7〜9月使用分)は終了し、冬(12月〜2027年2月使用分)の支援が決定しています。

9. まとめ

2026年度の教育費支援のまとめ(2026年11月時点)

制度を正しく理解し、必要な手続きを確実に行うことが、支援を受けるうえでの第一歩です。最新の内容は、文部科学省のウェブサイトや学校・自治体の案内で確認してください。

📌 2026年11月3日の訂正
①多子世帯の大学等の減免を「2026年度から」としていたのを、2025年度からの制度に訂正しました。②「2025年度までは年収910万円超は対象外」を訂正し、2025年度の臨時支援金(年11.88万円)を踏まえた増加額(約33.8万円/人)に改めました。③就学支援金の表を2026年度の上限額(私立全日制45.72万円など)に差し替えました。④高校の申請手続き(4月案内、所得証明は不要)の記述を訂正し、根拠のない「7月末」の期限を削除しました。⑤電気ガス補助の金額を、実際の単価で再計算(3か月約4,800円)に訂正し、冬の支援を追記しました。⑥タイトルの「最大150万円」を削除し、各ケースを再計算しました。⑦扶養判定の方法、「実質無償」の表現、CTAの紹介文も訂正しました。

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子供の進路別に、教育費と児童手当の目安を年齢別に試算できます。お子さんの人数や進路を変えて、必要な額を確認してみましょう。

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⚠️ 免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。制度内容は2026年7月時点の情報に基づき、2026年11月3日に文部科学省などの資料で確認・訂正したもので、今後変更される可能性があります。実際の申請手続きや支援額は、在学する学校・自治体・所得状況により異なるため、必ず学校または自治体の窓口で最新情報を確認してください。

記事内のシミュレーションはすべて仮想の人物設定に基づく概算であり、実際の支援額・運用成果を保証するものではありません。NISA・iDeCoなどの資産運用にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。投資判断は自己責任で行ってください。

本記事の内容に基づいて生じた損害について、マネトモ編集部は一切の責任を負いかねます。