RSIは「Relative Strength Index」の略で、一定期間の株価の「値上がり幅」と「値下がり幅」を比較し、現在の相場が上昇と下落のどちらに傾いているかを0%から100%の数値で表したものです。
RSIの仕組み:何を見ているのか?
RSIは、株価の絶対的な高さではなく、「上昇の勢い(モメンタム)」を見ています。
- 計算のイメージ:過去14日間の値動きの中で、上昇した日の上げ幅の合計が全体(上げ幅+下げ幅)の何%を占めるかを計算します。
- 基本設定:期間は「14日」が標準として使われます。
RSIの基本的な見方と目安
RSIの数値は、一般的に以下のように解釈されます。
| RSIの水準 | シグナル | 解釈 |
|---|---|---|
| 70%〜80%以上 | 買われすぎ(Overbought) | 上昇の勢いが強すぎて、反落の可能性があるサイン |
| 50% | 相場の分岐点 | 50%以上で強気、50%以下で弱気市場と判断 |
| 30%〜20%以下 | 売られすぎ(Oversold) | 下落の勢いが強く、反発が近いサイン |
実践的な活用法:ダイバージェンス(逆行現象)
RSIの最も強力なシグナルの一つが「ダイバージェンス」です。これは株価の動きとRSIの動きが「逆」になる現象を指します。
強気のダイバージェンス
株価の安値は更新されているのに、RSIの安値が切り上がっている状態。これは下落の勢いが衰えており、反転上昇が近いことを示唆します。
弱気のダイバージェンス
株価の高値は更新されているのに、RSIの高値が切り下がっている状態。上昇の勢いが限界に達しており、反落が近いサインです。
POINT
ダイバージェンスは数値の絶対値よりも、株価との「ズレ」にこそ本質的な情報が隠れています。プロが最も注目するシグナルの一つです。
RSI最大の罠:「張り付き」に注意
初心者が最も陥りやすい失敗が、RSIが70%を超えたからといってすぐに「空売り」をしてしまうことです。
- 強いトレンドでの張り付き:相場が強力な上昇トレンドにあるとき、RSIは80%や90%といった高水準でずっと「張り付いた」まま、株価だけが上がり続けることがあります。
- 解決策:RSIは「レンジ相場(一定の幅で上下しているとき)」で最も威力を発揮します。強いトレンドが出ているときは、移動平均線など他の指標と組み合わせて判断する必要があります。
まとめ:RSIを使いこなすための3箇条
- 単体で判断しない:RSIはあくまで「勢い」の指標。トレンドの方向性(移動平均線)や出来高とセットで確認しましょう。
- 50%ラインの攻防を見る:70や30の端の数字だけでなく、50%をどちらに抜けるかで「相場の主導権」を読み解きます。
- ダイバージェンスを見逃さない:株価との「ズレ」にこそ、プロが注目する本質的な情報が隠れています。