2026年9月14日(月曜日)の相場概況
国内日経平均は前週末比518円安の6万3492円と続落。米オープンAIが年内IPOを見送ると伝わり、ソフトバンクグループをはじめAI・半導体関連株に売りが先行した。アンソロピックCEOのAI開発ペースダウン提言を受け、市場成長の鈍化が警戒されたことも重荷となった。一方、TOPIXは30ポイント高と小幅続伸し、値上がり銘柄が全体の約8割を占めるなど個別選別色が強まった。
米国主要3指数はそろって反落。NYダウは152ドル安の5万2421ドル、ナスダックは147ポイント安の2万6186、S&P500は35ポイント安の7621で引けた。オープンAIとアンソロピックの両CEOがAI開発の減速を相次いで表明したことで、エヌビディアやAMDなどAI関連銘柄が大きく下落。原油価格の上昇と米10年債利回りが2023年以来の高水準となり5%を一時突破したことも投資家心理の重荷となった。
為替ドル円はNY市場で154円35銭と小幅続伸。東京時間には一時155円00銭まで上昇したが、トランプ大統領が米イラン軍事衝突の長期化を否定する発言を行ったことで原油価格の上値が抑えられ、154円台前半でもみ合う展開となった。ユーロドルは1.1563ドルと小幅反落、ユーロ円は178円25銭と小幅続伸した。
オープンAIのサム・アルトマンCEOは、AI安全性への懸念から2026年内の新規株式公開(IPO)を見送ると発表した。同社は当初年末の上場を目指していたが、アンソロピックCEOのダリオ・アモダイ氏がAI開発のペースダウンを訴えたことを受け、アルトマン氏も同調。上場は2027年に延期される見通しとなった。この発表を受け、ソフトバンクグループやアドバンテストなど日本のAI・半導体関連株に売り圧力がかかった。
AI テクノロジー IPOアンソロピックとオープンAIの両CEOが相次いでAI開発のペースダウンを呼びかけた。アンソロピックのアモダイCEOはオンラインエッセイで企業と政府に対し「AIの最前線でのペースを落とす」よう促し、アルトマンCEOもX(旧ツイッター)上でこれに賛同。両社とも安全性への懸念を理由に挙げており、先進的AIモデルの潜在的リスクへの警戒が主流化している。これを受け、エヌビディアやAMDなどAI半導体銘柄が軟調となった。
AI 安全規制 半導体米10年国債利回りが一時5%を突破し、2023年以来の高水準となった。サウジアラビアが予防措置として主要パイプラインを停止したことで原油価格が上昇し、インフレ圧力への懸念が強まった。9月のFOMC(連邦公開市場委員会)での利上げ確率が高まっており、長期金利の上昇が株式市場の重荷となった。一方、トランプ大統領が米イラン軍事衝突の長期化を否定する発言を行ったことで、原油価格の上値は後退した。
金利 債券 FRBサウジアラビアが主要パイプラインを予防的に停止したとの報道を受け、原油価格が上昇した。中東情勢の緊張状態が長く続くとの見方が広がり、エネルギー供給への懸念が市場心理の重荷となった。ただし、トランプ大統領が米イラン間の軍事衝突は長期化しないと言及したことで、原油価格の上値は抑えられた。日本市場では石油・石炭株などエネルギー関連銘柄に一部買いが入った。
原油 中東 エネルギー日経平均は518円安と続落したが、TOPIXは30ポイント高と小幅続伸した。値上がり銘柄が東証プライム市場全体の約8割を占めており、実質的にはリスクオン相場となっている。日経平均の下落は、指数への寄与度が大きいソフトバンクグループやアドバンテストなどAI・半導体関連の値がさ株の下げが主因で、その他の業種では幅広く買いが入った。個別選別の動きが鮮明となっている。
日本株 市況